大学で機械工学を学び、地元岡山で就職活動をしました。「世の中にないものを作りたい」とずっと思っていたので、どんなものでも形にできるプラスチック成形でモノづくりをするみのる化成にひかれ、この会社で成長していけたらと入社を決めました。
技術開発の仕事では、お客さまから製品の製造依頼を受け、その設計がブロー成形で可能かどうか、可能にするにはどうすればよいのか、さらには、安定した生産が可能か、生産性はどうか、安全かなど、あらゆることを想定して設計していきます。
プラスチックはすぐに変形するので、必要な寸法に合わせた冷却時間など、成形の条件を設計しながら決めていくのですが、予定していた形状にできないこともあります。そこが難しさであり、おもしろさでもあります。
この仕事の醍醐味は、全く形がないものを、まず3D・CADなどを使ってデータ上で作り、それを実際に製品にできるところです。お客さまとの設計の打ち合わせから参加して、製品の量産・出荷まで、モノづくりに一から携われることが、私にとっての大きなやりがいです。

もし、自分で考えることが好きで、モノづくりが好きなら、技術開発に向いていると思います。より良い製品を作るアイデアは、すぐにパッと答えが浮かぶものではないので、日頃の仕事の中で見つけていく、常に考えることが求められます。私の場合、ホームセンターに行くと、ポリタンクの細部が気になり、他社製の仮設トイレを見かけると、ついついルーフを見てしまいます。“設計あるある”らしいです。